高温下でも実証された稔実率の維持

早朝開花性が実際に高温不稔を軽減するかどうかを検証するため、研究グループは人工気象室を用いた実証試験を行いました。午前6時の気温を28℃に設定し、正午には38℃に達するよう徐々に温度を上昇させた「高温区」で、通常のイネと2種類の早朝開花イネを栽培して比較したのです。

結果は明確でした。通常のイネは気温が35℃を超えた後にほとんどの籾が開花したため、高温区では野外の対照区と比べて稔実率が著しく低下しました。一方、早朝開花イネ1と2はいずれも気温が35℃に達する前に開花を終えることができたため、高温区においても稔実率の低下はみられませんでした。開花時が著しい高温となるときでも、早朝開花イネは高い稔実率を確保できることが実証されました。

図4【農研機構提供】高温不稔軽減の実証試験結果 【図解】