2. 理論計算――原子レベルで相転移の理由を検証
実験だけでは、観測された相がなぜ安定なのか、また過去の研究でなぜ異なる結果が出たのかを十分に説明することはできません。
そこで研究グループは、量子力学に基づく第一原理計算と分子動力学計算を用いて、低圧力で安定な相(CaCl2型SiO2)とseifertiteのエネルギー差を調べました。
その結果、核―マントル境界に近い条件では、両者の自由エネルギー差が非常に小さいことがわかりました。これは、微小な領域では熱揺らぎによって準安定相が一時的に生じやすいことを意味します。
つまり、過去の実験で相境界が不明瞭になった理由を、理論計算によって説明できたことになります。














