北朝鮮の狙い 中国・ロシアが「黙認」でアメリカ・日本にも波及する“核問題”

井上キャスター:
北朝鮮に非核化の説得を期待しているのがアメリカですが、今回の中朝首脳会談で「非核化」について、中国は言及はしていないようです。

北朝鮮からすると「中国は核保有を黙認した」と受け止めることもできるのでしょうか?

慶応義塾大学 礒﨑教授:
ロシアはプーチン大統領が、北朝鮮からの軍事支援が欲しいため、北朝鮮の核保有を黙認してきました。

北朝鮮は経済制裁がかかったまま兵器を売り、多額の外貨を得ているとみられており、中国がアメリカとともに非核化を進める意味が減ってしまいました。

以前の中国の報道には「北朝鮮に対して非核化を求めた」という情報がありましたが、今回は出てきていませんので、北朝鮮・金正恩氏の立場はかなり上がっているようです。

ロシアも中国も北朝鮮の核保有を黙認することになれば、アメリカが「なぜ日本と韓国と、北朝鮮の非核化を推し進めるのか」と波及する恐れがあります。それが北朝鮮の狙いだと考えていいかと思います。

北朝鮮は中国との関係を悪くしてでも、賭け事的にロシアにオール・インしてきた数年間でしたが、結果的に中国を振り向かせることに成功。中国とロシアの双方から引き出すことができれば、バランスを取りながら自主路線を歩むことができます。

史上稀に見る北朝鮮にとって良い形ができてしまっています。