赤ちゃんが感染すると重症化の恐れがあるRSウイルスを念頭に、政府は、抗体を体内に投与する「抗体製剤」をワクチンと同様に予防接種で使えるようにする法律の改正案を閣議決定しました。

現在の予防接種法では、体内に抗体をつくらせるワクチンのみ予防接種に使うことができますが、抗体を体内に直接投与する「抗体製剤」は、免疫ができるまでの仕組みがワクチンと異なることから、予防接種の対象ではありません。

こうした中、きょう(9日)政府は、「抗体製剤」も予防接種で使えるよう予防接種法の改正案を閣議決定しました。

RSウイルス感染症は、幼い子どもが感染すると重症化の恐れがありますが、赤ちゃんは自身で抗体を作ることができないことから、厚生労働省の専門家部会は抗体そのものを投与する「抗体製剤」を定期接種で使えるよう見直しを求めていました。

RSウイルスの定期接種をめぐっては、妊婦が接種すると胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに伝わる、「母子免疫ワクチン」が今年4月から定期接種になっています。

上野厚労大臣はきょうの会見で、「予防接種の選択肢が増え、接種を希望される方が適切に接種できるようになることが期待される」などと述べました。

予防接種法の改正案は、今の国会で議論される見通しです。