“難しそうに取らないリベロ”

小島のパスは「技術」以上に「思いやり」だ。
一つの優しさが、大きな1点につながる。チームの未来のために。

プレーが安定してきた頃、どれだけ頑張っても自分ひとりでは勝てない。 リベロには限界がある—その事実に気づいた。

昨年のネーションズリーグ

「リベロは難しいからこそやりがいがある。目立たないリベロになりたい。派手なリベロはいらない。気付けばポジションを取っているリベロ。難しそうに取らないリベロに憧れる」。自分自身の存在意義のために。

「小島が出たらみんなが『ホッとする』、もう一度自分たちのプレーにフォーカスできる。そんな安心感を与えられる存在であり続けたいと、自分に期待しています」

今日もきっと、誰かのために、勝利のために。
静かにチームの背中を押す。
小島満菜美がコートの真ん中で日本を確実に支えている。

■小島満菜美(LOVBソルトレークバレーボール/アメリカ)
1994年11月7日生まれ 宮城県出身
市立船橋高(千葉)3年時にはインターハイに出場し、全日本高校選抜に選出。青山学院大学(東京)1年次には「新人賞」と「リベロ賞」をダブル受賞。同年の世界ジュニア選手権で28年ぶりの銀メダルに貢献し、日本で唯一個人賞に選出され「ベストリベロ賞」に輝いた。22年に日本代表初選出。今大会まで4年連続でネーションズリーグに出場し、24年のパリ五輪、25年世界バレーに出場。現在所属するアメリカのプロリーグ「LOVB」では、2年連続で年間最優秀リベロを受賞している。