■コロナ対策ではない理由で“ビザ停止” 日本政府は抗議・撤廃要求

感染が急拡大する中国からの渡航者を対象に、水際対策を強化した日本と韓国。その両国への「対抗措置」として、中国はビザ発給の一時停止を決めました。
さらに11日から中国を経由して他国に向かう際に免除していたトランジットビザについても、一時停止すると発表。

中国外務省 汪文斌 報道官
「私たちの措置は完全に正当で合理的なものだ」
日本政府は、中国の措置は「一方的だ」とし、撤廃を求めています。

松野博一 官房長官
「中国が新型コロナ対策とは別の理由で査証発給の制限を一方的に行ったことは極めて遺憾であり、外交ルートで抗議するとともに、かかる措置の撤廃を求めたところであります」
中国に渡航する日本人からは、不安の声が…

仕事で広州に渡航する男性
「ビザの発給を止めたというので、次にいつ行けるか分からない。向こうで頑張っている日本人もいるので、我々も行かないわけにはいかない」

夫の帯同で広州に渡航
「中国に住むことになるので、日本人に対する目線が変わってくるのではないかと心配です」

上海へ渡航する駐在社員
「2月から新しく駐在する者もいて、1月にビザを申請をする予定だったので、どうなるのか。私も日本にはちょこちょこ帰ってきたいので、平和的に解決してくれるとありがたい」
日本企業は、情報収集を急いでいます。
大手電機メーカーの三菱電機は、「中国国内での感染爆発を踏まえ、本土への渡航は原則自粛を指示しているので、現時点では影響ないと考える」とコメントしています。














