日本の水際対策への「対抗措置」として、日本人への渡航ビザの発給を一時停止すると発表した中国。ビザの停止はビジネスだけでなく留学の延期など学生への影響も。なぜ、対抗措置は日本に向けられたのでしょうか?

■“ひいおじいちゃんに会えない” ビザ発給停止に困惑の声

喜入友浩キャスター
「こちらのビルに中国のビザセンターがありますが、突然の発給停止に困惑の声が上がっています」

子どもと一緒にビザの申請に来たという男性。中国の親族に会うためだといいますが…

子どもとビザの申請に来た父親
「おじいさんが病気になったので、子どもに会いたいと申請したのにダメでした」

喜入キャスター
「帰りたいけど帰れない、どんな気持ちはどうですか?」

ビザ申請に来た家族
「残念ですね。子どもの大きくなるスピードも速いから」

喜入キャスター
「中国に行けないと聞いてどんな気持ちですか?」

女の子(6)
「今すぐ行きたい。(ひいおじいちゃんと)会って皆と一緒にご飯作ったり遊びたい」

男の子(8)
「花火がたくさんあって行くのが楽しみだった。行けないと聞いて残念」

女の子(6)
「泣きたい気持ちだった」

中国にいる父親が亡くなったという男性は…

ビザを申請した男性
「父親が5日の朝に亡くなって、事前にいろいろ書類とか用意して順調にもらえました」

男性によると、緊急の人道主義に基づいたビザということで、無事に発給されたそうです。

ビザの代行申請を行う旅行会社では、突然のビザ発給停止に現場が混乱したといいます。

日本橋夢屋ビザセクション 森谷隼人係長
「ビザ申請の業務として申請の予約ができなくて、業務に支障が出て、お客様だったりスタッフにも一部混乱は起きました」

同業者の間では、こんな話も…

日本橋夢屋ビザセクション 森谷隼人係長
「付き合いのある旅行会社さんの話だと、今月(1月)春節があるんですけど、それまでは停止されるのではないかと憶測の話はでています」