青森ではクラファン活用、復活開催

一方、大会の継続に頭を悩ませているのは、全国各地の花火大会でも同じ状況です。70年以上の伝統がある青森県の浅虫温泉花火大会は、おととしまで地元の観光協会が主体となって開催していました。しかし、運営が赤字となったことから去年、大会の中止が発表されました。

この知らせを受けて立ち上がったのが、地元でまちおこしを行う団体の井上丹(あかし)さんです。

浅虫まちおこし応援団がっちゃんこ・井上丹代表「イベントというよりは文化みたいな形だったので、それがなくなるということは、地域からまたひとつ大きな文化がなくなってしまうという感覚に陥っていた」

伝統の花火大会を”文化”と表現する井上さん。「地元の自慢の花火大会を絶やしたくない」と、仲間とともにクラウドファンディングや協賛金集めに奔走しました。さらに、地域の内外からボランティアを募り、数百万円の人件費を削るなど観光協会中心の運営体制を刷新しました。結果的に、中止の発表からおよそ3か月で例年と同じ規模の花火大会を黒字で実現させました。

井上代表(去年)「来てくれたお客さんがきっと喜んでくれたと思います。これで浅虫にいい思い出を作ってくれたのであれば、本当によかったなと思います」

井上さんは、花火大会を今後も継続させていくと話します。

井上代表「実際に動いている人たちも、果たして行事やイベントに思いがあるのか、それともただ単に毎年やっているからただやっているだけなのか、それでは全然動き方も変わってくるし、誰のための花火大会なのか、何のための花火大会なのかというのを、運営している地域の方でもう一度考え直したり、見直したりする必要があるんじゃないかと思う」