タンクの中に大量の「卵液」が注がれています。

広島市に本社を置く業務用食品メーカー「あじかん」は、玉子焼きや寿司用具材のシェアは全国トップクラスです。

広島工場で使う卵の量は年間で2500トン…。1日あたりおよそ16万個を使う計算です。

あじかん 江角知厚 取締役
「原材料の価格は3割ほど上がっている。原料の調達は、お客さんに何とか迷惑をかけない程度に集めているが、これからの変化に応じて大きな影響が出る可能性がある」

エサ代の高騰や鳥インフルエンザによるニワトリの減少で供給量が抑えられ、卵の価格が急激に上昇しているそうです。

江角知厚 取締役
「今の状況では企業努力の範囲を超えているので、値上げをお願いしている」

全国で5つの工場を構える「あじかん」ですが、今後も鳥インフルエンザが各地で発生したときに想定されるケースとは…。

江角知厚 取締役
「安定供給できなくなる。卵は昔から物価の優等生といわれていて、今までは安かった卵製品が適正価格まで何とか戻していかないと、安定供給は厳しいのではないかと考えている」

あちこちで直面している卵の不足…。今後も価格の変動は先行き不透明です。