中国側も「映える」場面を設定

中国側もそうしたトランプ氏側の意向を踏まえたのか、「映える」場面をいくつも設定してみせた。

人民大会堂前での歓迎式典。巨大な会堂を前に星条旗をはためかせ、トランプ氏と習近平氏の2人だけが赤じゅうたんの上を並んで歩く印象的な場面を設定。世界遺産の天壇公園の訪問、巨大なホールでの豪華な晩さん会と複数のシチュエーションも作った。

さらに、習主席の執務室がある「中南海」にトランプ氏を招待。外国首脳としては稀な機会であることを習主席からも説明した。  

人民大会堂前での派手な演出の歓迎行事      

イベントで撮影された写真や動画は、ホワイトハウスのインスタグラムなどで次々に投稿された。会談の具体的な成果には一切触れない一方、「北京での力強い到着セレモニー」「アメリカの強さが世界の舞台に戻ってきた」といったキャッチコピー的な説明が添えられた。

また、保守系のFOXニュースなどもトランプ氏に好意的な論調で中国での行事の様子を大きく放送した。

「オプティクス」の観点からすれば、トランプ氏は今回の訪中で成果を収めたと言えるのだろう。会談2日目となった15日、トランプ氏は習氏に「中国訪問は大変な話題になっている。アメリカのニュースは中国の話だけになっている」などと発言。自身が話題性を重視していることを隠そうともしなかった。

ただ、華やかな見栄えの一方、事前に多くの専門家が予想した通り、首脳会談の成果は乏しいものだった。