■“無理すぎる横断”ポスター 踏切事故防止
熊崎キャスター:
続いて、香川県の「高松琴平電気鉄道」。「ことでん」の愛称で親しまれています。アートな注意喚起です。2つご紹介します。
まず1つ目、踏切の横に注意喚起のポスターが貼られています。遮断機が下りたあと、無理に踏切を横断する人が多いことに対しての看板注意喚起のポスターです。

無理な横断はおやめくださいということで、6つのイラストが描かれています。ハードルを飛んでいるとか、リンボーダンス、体操、スライディングしてたりとか走り高跳びの背面跳びをしていたり、跳び箱。こんなことはしないんだけどという突っ込みどころと、実際にこれがあったら見ちゃうぞという注目度の高さ。ここが注目されたということですね。
これも作成したのは、若手の方です。芸術系専門学校出身の当時入社2年目の若手社員が提案をしました。SNS上でも「遊び心があって素敵!」や「待ち時間もほっこりする」という意見がありました。
ちょうど東京オリンピックのピクトグラムが話題になったタイミングで、そこから発想を得たということでした。
「ことでん」は、非常にユニークな取り組みをたくさん行っていまして、讃岐弁での注意喚起というのも行っていました。別の方のアイデアなんですが、「かいていたぁ!!」という讃岐弁です。意味は「抱えてください」です。リュックを背負うのではなく抱えてくださいということを讃岐弁で表現しています。

これもう1つは「まくれるで!!」です。「れ」がアクセントなんだそうですが、意味は「転びますよ」。駆け込み乗車は危険ですからおやめくださいということを讃岐弁で表現しています。
こういうことをやっている会社ですので、では次はどういうのが出るんだろうということも楽しみですよね。ことでんの取り組みをご紹介しました。
■続きが知りたくなる警告 花粉症シーズン

熊崎キャスター:
そして3つ目は、仙台市のかさい内科クリニックです。
花粉症の注意喚起を病院の窓の部分で「花粉症coming soon!」と行っていました。2022年の2月に撮影された写真ですが、花粉症のピークよりも少し前の時期で、「coming soon」もうすぐ来ますよということになっていました。
これを見た人は「『もうすぐ花粉の季節』と言われるより、ちょっと和やかな気持ちで花粉を受け入れられた」と話していました。
何でこういうふうにしたのか。かさい内科クリニックの笠井院長は「ただの個人的な趣味です。『coming soon』の方がおもしろいでしょ?」と理由を答えてくださいました。
実は、10年前からやっていて、2022年にようやくインターネット上で話題になって笠院長とてもお喜びだという情報までいただきました。折れずに続けて10年目。
ホラン千秋キャスター:
「coming soon」って、映画とか新作とか心待ちにしているときにcoming soonみたいになってるじゃないですか。当事者からすると心持ちができないなという感じはありますけど、ちょっとした笑いがね。
熊崎キャスター:
2月でcoming soonだったら、その後どうなったのかを見たいのですが、SNS上では「花粉症シーズンに入ると『花粉症を始めました』的な広告を出す予感」「時期が来たら『花粉症now on sale!』?」といろんな予想でもインターネット上で非常に盛り上がったということがありました。

結果はどうだったのか。2022年の3月「花粉症has come!」花粉症がやってきたになっていました。ですから、今年このまま続くのか何か変わるのか含めて、注目かなというかさい内科クリニックです。
ホランキャスター:
クリスマスみたいに言わないで欲しいですね。
熊崎キャスター:
私は花粉症じゃないのであっさりと紹介しちゃいましたが、花粉症の皆さんは大変ですよね。
ホランキャスター:
ちょっとしたことで気を紛らすことは、重要ですね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
花粉症っぽい言葉がなんとなく、注意喚起だと多いですけど、ユニークなのも楽しくていいじゃないですか。
井上キャスター:
いきすぎるとまたクレームで怒られます。いい按排が秀逸です。