消えた“高市カラー”「これではただの両院総会だ」
なぜ「集まりすぎ」が問題なのか。大室記者はこう説明する。
「国力研究会」の本来の狙いは、「親高市の議員」と「そうではない議員」を色分けし、150人規模の固い塊で2027年の総裁選を制することだった。
ところが自民党議員のほぼ全員が入会した結果、「高市カラー」を打ち出すことが難しくなってしまった。「これではただの両院総会だ」「ただの自民党だ」と評する議員も出ている。

入会した議員たちの顔ぶれをみると、それぞれの思惑が浮かびあがる。前回の自民党総裁選で高市総理と争った茂木外務大臣、小泉防衛大臣、小林政調会長は発起人11人に名を連ねた。
茂木外務大臣は麻生副総裁と関係が近く、小林政調会長は国力研究会に入る際に自身の側近を役員に推薦。小泉防衛大臣としては年代が近い総裁候補の小林氏が入会していることで、歩調を揃えて発起人に。小泉防衛大臣は公務もあり当日は開始前に退出したが、親交のあるグラス大使と数分間話し込んでいる姿が印象的だった。
それぞれの総裁候補が発起人に名を連ねる一方、高市総理周辺が2027年の総裁選の“対抗馬”と見なす林芳正総務大臣は、発起人には入らなかった。

入会案内が配布された翌日、全体の中でも際立って早いタイミングで入会届を提出したのは、林氏。
構想段階で林氏を役員に加える案も浮上したが、相談を受けた麻生副総裁の回答は「NO」だったという。それでも林氏がまさかのスピード入会を果たしたため、「処遇しないわけにはいかない」と急遽、顧問のポストが設けられた。
林氏が総務大臣として全国を飛び回り、地方票を着々と固める動きも見せていて、高市総理周辺は「次期総裁選の対抗馬」だと警戒していると大室記者は指摘する。
その一方、「林さんが積極的に入りたいと言って入ったわけではないと思う」と大室記者は見ている。入会することで対立構図が生まれなくなり、「反高市」のレッテルを回避できる。そちらの計算が働いたとみられると話す。














