「150人くらい集まれば良かった」会場の定員すら超えた誤算の全容
全自民党議員に入会案内が配布されたのは、ゴールデンウイーク明けの5月7日ごろ。当初、国力研究会発足に関わった議員は「150人くらい集まれば良い」と想定していたという。会場に選ばれた参議院講堂の定員は約200人とされており、その規模感に合わせた計画だった。

だが現実は大きく異なった。自民党の全所属議員417人のうち、最終的に347人が入会。実に約8割が名を連ねる事態となった。5月21日に開かれた初回の全体会合では、萩生田光一幹事長代行が「本人出席予定が233名、代理出席を合わせると277名の出席予定」と発表。会場はほぼ満席の状態となった。
高市総理側近は、この規模について、「入会者は高市政権の掲げる政策に賛同しているということ」だとしたうえで賛同しているのに総裁選に高市総理の対抗馬として出馬するのは考えづらいことから、「総裁選に向けた抑止力だ」だと話す。また、入会をしなかったのは70人だが、この側近は「高市総理が人事を考えるときに、名簿を見て判断する可能性」も示唆する。

この日の講師として招かれた、ジョージ・グラス駐日アメリカ大使も、事態に困惑した一人だ。当初は「代理出席なし、国会議員のみ」という限られた場で機微な情報も含む話をする予定だったという。
しかし、想定外の規模に膨れ上がったことで方針を転換せざるを得ず、結果としてマスコミにも最初から最後まで、つまり“フルオープン”で公開された会となった。大室記者は「グラス氏もちょっと困惑していたと思う」と振り返る。
350人近くが集まったこの日の光景は、傍目には「高市一強の象徴」に映るかもしれない。だが「国力研究会」の関係者は、「当初の想定とは違った結果になっている」と打ち明け、さらに衝撃的な言葉を続けた。
「このような形での会合は、もしかしたらこれで最後になるかもしれない」














