天文学者も作品に協力――フィクションを超えていく「真摯さ」
本作では、かつての輝きを失った車いすラグビーチーム「ブレイズブルズ」が“天才”宇宙物理学者である主人公・伍鉄文人(堤真一)との出会いから、チーム、選手、そして人として成長を遂げていくストーリーが描かれる。
主人公・伍鉄のキャラクター設定について、平野監督はその変遷をこう語る。
「最初は左遷されたサラリーマンでしたが、既存作品の主人公の設定と似ていたので変えて、他にも出所した詐欺師や再生医療に取り組む医師などの設定もあった」と振り返る。
「宇宙物理学者」という異色とも言える肩書を選んだきっかけは、本作の脚本を手がけた金沢知樹さんからのふとした提案。
「その話をぼんやりと思い返しながら車いすラグビーの試合を見ていた時、選手の方々がラグ車でコート上をくるくると走り回る姿を見ていたら、まるで惑星みたいだなと思って『これはいけるかもしれない』とハッとしました」
自身の根底にある「人間を描くこと」への真摯(しんし)な向き合いも忘れない。「リアルとフィクション、ギリギリのラインを調べた上で、見極めることを徹底しました」と言い、個々のキャラクターのリアリティーも重視する中で、国立天文台教授で天文学者の本間希樹さんにも宇宙物理学の監修を依頼した。














