バレーボールの世界三大大会のひとつ、ネーションズリーグが6月4日に開幕。予選ラウンド第3週(7月8日~)は男女ともに大阪で開催される。24年大会では主要国際大会で10年ぶりとなる銀メダルを獲得した女子日本代表も、前回は4位と涙を呑んだ。再び表彰台を狙う選手たちの素顔を、自身も中高でバレー部に所属(セッター)し、入社直後の98年から現場取材を重ねてきた、実況のTBS新タ悦男アナウンサーがリポートする(第2回)。

「チームを勝たせる選手になる」

「今年は石川真佑さんや佐藤淑乃さんと肩を並べられるくらいの選手になりたい。去年は『交代で出られたら』という感じだったが、今年は『私が試合に出て、チームを勝たせる選手になる』というこだわりを持って頑張ります!」

北窓絢音(21、SAGA久光)は、代表エースに向けて、迷いなく言い切る。 挑戦状を叩きつけるようなその言葉は、清々しいほど強かった。

誠英高(山口)時代は春高バレー準優勝。ミドルブロッカーで出場した試合もあれば、U21世界選手権ではリベロも1試合経験。昨年デビューした代表ではライトでもプレー。久光ではアウトサイドヒッター。そのポテンシャルは誰もが認めるところ。ただ自らの殻を破らなければ次の景色は見えない、強い決意がこの1年にはあった。

「25-26シーズンは、まさに私にとって『挑戦の年』でした。自分の課題を見つけること。そして見つけた時にどう解決するか、ミスを怖がらずに上手くいくまでやり抜くこと。そこまでが全部セットで『挑戦』でした」

昨季の代表では出場機会が限られた。北窓はその理由を誰よりも自分で理解していた。そのために立ち向かう壁は高ければ高いほうがいい。逃げずに向き合った時間が彼女を強くした。