2人のスターの共通点
圧倒的な地力とオーラで他の選手、他の力士を凌駕した長嶋氏と双葉山だが、共通するのは基本を大切にする姿勢だ。長嶋氏では素振り。「いつも、納得いくまでバットを振りましたよ」と監督時代に話していた。現役の頃は遠征先等で風呂から上がって衣服を着ないままでバットを手に取ることもあったと聞く。そして、その素振りの大切さを巨人で愛弟子となった松井秀喜(後の米ヤンキース、エンゼルス、アスレチックス、レイズ)に伝授した。
双葉山が大事にしたのが四股とてっぽうだ。とくに反動を使わない四股はゆっくりとして、足の挙げ方の美しさにもこだわっていたという。物静かで弟子たちにも読書を薦めるなどして、広く知られる「心・技・体」の言葉を「力士の理念として使い始めたのも双葉山だ」と、相撲の取材を始めたころに協会関係者から耳にした。
2人のスーパースターから学ぶべき教訓は多い。昭和から平成を経て令和になった現代も、その人生訓と輝きは変わらない。
(竹園隆浩/スポーツライター)














