友人との出会い…そして現場への復帰
妻の勧めで精神科デイケアに通うことになった山田さん。転機は、デイケア初日に出会った1人の男性でした。
山田さんと同年代のその男性は、統合失調症による薬の副作用で言葉が出づらい状態でありながらも、デイケアでの過ごし方を丁寧に教えてくれたといいます。

「シンプルに友達ができただけなんですけど」と笑います。しかしその出会いが、支援者と障害者の間にある壁を、静かに崩し始めました。
闘病の間も「必ず社会復帰できる」と信じ、精神保健福祉や介護保険の勉強を続けました。やがて体調も回復に向かい、発症から1年半後、高齢者デイサービスの責任者(管理職)として、一般就労を果たしました。
その後も別の老人ホームで管理職を務めるなかで、あることに気づきます。
そこは、就労継続支援のB型・A型事業所と老人ホームを同時に経営している会社でした。現場では、B型からA型へ、A型から一般就労へと、確実にステップアップしていく人たちがいました。さらに、その中から何人もの介護士が誕生していたのです。

「だったら最初から介護を教えればいいじゃん。そしたら介護士になれるよね」。この気づきが、新たな挑戦の始まりでした。














