宮崎県が河野知事の新型コロナの感染を発表する際、前日に初詣に行っていた事実を伏せていた問題です。会見で陳謝した河野知事。県民からは厳しい声が相次いでいます。

(河野知事)「一連の判断の誤り、対応の誤りについて県民の皆様に深く心よりお詫び申し上げる(頭下げる)」


8日の会見でおよそ20秒間、頭を下げた河野知事。

「県政の信頼を失墜させた」として、陳謝しました。


問題となったのは、新聞社に対する「行動履歴の変更依頼」。

河野知事は、元日、初詣に行きましたが、翌日、新型コロナの感染が判明。

すると、県は、宮崎日日新聞社に対して伝えていた行動履歴から初詣を除くよう依頼しました。


この時、河野知事は、担当職員から事前に相談を受けていたということです。

(河野宮崎県知事)「(初詣で)多くの人混みの中に入っていたということであるので、そこはしっかり掲載してもらうべきというところがある中で一方で不安を与えないようにという考え方もあった。自分としては少し迷う状況の中で(職員に)問題を投げかけただけにとどまっていたのが反省点」


また、県が報道機関に発表した資料には、「公舎などで過ごす」と記載。


報告を受けた河野知事も資料に「初詣」を記載しないことで、最終的に了承したことを明らかにしました。また、自身のSNSも当初、初詣について伏せていましたが、宮崎日日新聞社から変更を断られたことを受けて初詣の記載を追加しました。


(河野知事)「すべての責任は私にあると考えている。このため、私自身についてはしかるべく処分を自らに科したいと考えている」


今回の河野知事の対応について県民からは厳しい声が相次いでいます。

(県民)「素直に言っておけば良かったのになと思う」「県民としてはあり得ない。知事選があって東国原さんと競っていたが、県民が河野さんを支持して1票を入れたと思うのでそれが裏切られた感じがする」「正確に正しい報告をして皆さんの信頼を取り戻してほしい」


河野知事は、今月中に自らへの処分の方針を示すとしています。

スタジオ
(川野武文アナウンサー)
年末の知事選の翌日に、このスタジオに河野知事が来た時に、「長期政権になるのでその弊害が心配です」と質問しました。

その時に河野知事は「是々非々で行きます」と答えました。

是々非々で行くって言葉は簡単なんですけど、実際は身近な方とか応援してくれた方とかに時には角が立つかもしれないけど筋は通すという姿勢だと思うんですね。

今回筋を通したのは宮崎日日新聞の方でした。

馴れ合いですとか、忖度が横行すると宮崎は時代がまた逆戻りしてしまいますので知事には矜持をもって筋を通すという勇気を持ってほしいと思います。