日系グロースファームの台頭と「第三の道」
渡辺:そして3つ目の潮流が、「日系グロースファーム」の存在です。これは大手外資系ファームでパートナーやディレクターを務めていたような優秀な人材が独立し、20名~100名規模で立ち上げた「スタートアップ型」のコンサルティングファームのことです。ここ数年で急速に存在感を増しています。
野村:なぜ今、そうした新興ファームが急成長しているのでしょうか。
渡辺:最大の特徴は「高水準の報酬」と「質の高いサービス」の両立です。外資系ファームの場合、グローバル本部への多額のロイヤリティを支払う必要がありますが、独立系の日系ファームにはそれがありません。その分、クライアントへの請求単価を抑えつつ、コンサルタント本人には外資系以上の報酬を支払えるという構造になっています。
野村:具体的にはどれくらいの年収水準なのですか。
渡辺:例えば、ロゴスパートナーズやリゾルブ・アンド・キャピタル、ライズ・コンサルティング・グループなど、急成長しているファームがいくつもありますが、中には「アナリストクラス(一番下の職位)で年収1,500万円」を提示するケースもあります。これは外資系戦略ファームのマネージャー手前に匹敵する驚異的な水準です。
野村:これは若手にとっても非常に魅力的ですね。
渡辺:さらに、スタートアップのようなスピード感のある環境で働けるという点も人気です。日系グロースファームは、コンサルとしての専門性と高い報酬を維持しながら、スタートアップ的な成長環境を享受できる「第三の道」として注目されています。
野村:クライアント側から見ても、大手に頼むよりコストを抑えられ、かつ優秀な個人の顔が見えるサービスが受けられるなら、選ぶ理由は十分ありますね。














