中国では剣道の人気が高まっています。競技人口は1万人を超え、世界4位ともいわれていますが、その人気の秘密は何なのでしょうか?
「とてもいいですね」
中国・北京にある日本大使館が主催した、剣道の体験イベント。子どもから大人までおよそ100人の中国人が参加し、剣道に触れました。
イベント参加者
「日本に2回旅行して日本の文化に興味を持ちました。まさに剣道は日本文化そのものなので興味があります」
「とても興味を持ったので時間があれば習ってみたいです」
中国で高まる剣道人気。
競技人口は日本、韓国、台湾に続く、世界4位。1万人を超えているともいわれます。
2013年から2018年まで中国代表チームの監督を務めた長谷部忠さん。なぜ、剣道に惹かれる人が増えているのでしょうか。
元中国代表監督 長谷部忠さん
「1つは日本の文化に憧れている。日本が好きだとか、日本の文化に憧れているというのが1つありますね。最近だと子どもが非常に増えていますね、ここ2、3年では。小さい子からお年寄りの方まで一緒にできる。そういったところも魅力かなと思います」
中国の剣道チームは2015年、「世界剣道選手権大会」の男子団体戦でベスト8の成績をおさめるなど、年々その実力を高めていますが、指導する上で難しいこともあったといいます。
元中国代表監督 長谷部忠さん
「剣道ってなかなか特殊な言葉があったり、例えば『攻めてからうて』。『攻めって何ですか』と言われるとあまり言葉でうまく説明できないんですよね、そこがちょっと難しい。自分で見せてやって、感覚で覚えてもらうしかないですね」
剣道の魅力は何なのでしょうか。練習に打ち込む中国の人たちに聞いてみました。
剣道歴11年
「将棋のように駆け引きしながら相手を倒すところが楽しいです」
剣道歴14年
「1人で相手と戦い困難に向き合うところや、不屈の精神とたくましさを感じることができるのがとてもいいです」
剣道歴7年
「剣道は私の心を落ち着かせ、集中力を高めてくれます。みんなと一緒に練習するのも『一期一会』だと思ってやっています」
長谷部さんは今、中国各地の指導者のレベルを高め、正しい剣道を伝えたいと考えています。
元中国代表監督 長谷部忠さん
「正しい剣道を伝えたい。礼儀作法、挨拶とか細かいところ、剣道以外のところ。剣道のうまい下手ではなくて、礼の仕方、道場に入るときにきちんと礼をして入る。礼に始まり礼に終わるというくらい剣道は礼を重んじる武道、そこをちゃんと中国の方にも伝えたい」
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