あす、米中首脳会談が行われます。今、中国はアメリカへの経済的依存を減らすため、6000を超す品目を「関税ゼロ」にして、海外から投資を呼び込んでいます。舞台は「中国のハワイ」と呼ばれる島です。
中国最南端にある海南島。エメラルドグリーンの海が広がり、一年を通して温暖な気候に恵まれています。国内の旅行者も免税品を購入できる離島免税制度があって、まさに“買い物天国”。中国のハワイとも呼ばれる、国内屈指のリゾート地です。
安徽省からの旅行者
「友達もたくさん来ていて、みんなバッグや時計、ネックレス、カルティエなどを買っています」
「住みたい!みんなの夢です」
実はこの海南島、今、観光業だけでなく、ある政策でも注目されています。それは「関税ゼロ政策」。
記者
「関税ゼロ政策が後押しする形で、このコンテナ港ではモノの動きが活発化しているということです」
海南島では、去年12月から輸入品の7割以上に対し関税をゼロとする政策が始まったのです。これにより、これまで2割、1900品目ほどだったゼロ関税の対象はおよそ6600品目に。176の国と地域が海南島に投資するなど外国企業数も増え続けているということです。
政府関係者
「海南島は世界の商品が中国市場に参入する上で、最もコストが低く、効率的なルートの一つです。目指すは世界最高水準の開放形態です」
中国政府は海南島を「自由貿易」の象徴と位置づけ、外資企業を誘致し国際貿易拠点とする狙いです。
記者
「関税ゼロ政策によって、大幅に業績を伸ばしているというのがこちらの食用油の会社です」
この会社では原料の大豆や菜種をカナダやブラジルから関税ゼロで輸入し、食用油に加工しています。最近は東南アジアを中心に海外事業を拡大し、売り上げは4年間で6倍以上になりました。
海南オースカ国際糧油の担当者
「これまでに累計3億元(約69億円)以上の関税減免を受けました。企業のコストを軽減し、競争力向上につながっています」
一方で、米中の経済対立の影響はどれくらいあるのでしょうか。
海南オースカ国際糧油の担当者
「原材料は一般的な商品であり、アメリカ依存でもないため影響は限定的だと感じています。現在は輸出が売り上げの半分を占めています。『国内と国際の双循環』という枠組みのもと、商機は無限にあると感じています」
アメリカへの依存を減らしながら、海南島を国際貿易拠点に。3月に行われた全人代でも李強首相が「対外開放」を改めて強調しました。
中国 李強 首相
「ハイレベルの対外開放を、さらに拡大する。イノベーションによる発展牽引の能力を向上させ、海南自由貿易港の整備を着実に推し進める」
米中関係の先行きが不透明な中、中国は海南島を軸に世界との経済連携を広げようとしています。
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