考古学と保存科学の両輪で 未来へ受け継がれる出土品

2025年4月、橿原考古学研究所には「保存科学センター」が新設された。

奈良県立橿原考古学研究所 奥山誠義 総括研究員
「市町村、あるいは都道府県レベルでの保存科学センターは、今回初めて設置されることになりました。地域ごとに保存科学を発展させようという目標も含めて、このようなセンターが設置された」

巨大蛇行剣や3枚の鏡など、富雄丸山古墳の出土品をめぐっては、保存科学の技術が“謎の4世紀”の研究に大きく貢献した。センターの設置は、保存科学のさらなる発展を目指すものだという。

奈良県立橿原考古学研究所 奥山誠義 総括研究員
「考古学と保存科学が両輪となって取り組む、そういう姿勢が見せられる場所であるということから、(保存科学が)考古学を支える一つの分野として、羽ばたけるような機関になれればいい」

巨大蛇行剣は、約2年間に及ぶ本格的な保存処理の真っ最中で、博物館での展示に向けた準備が進んでいる。“謎の4世紀”に迫る発見が相次いだ富雄丸山古墳。その出土品は未来へと受け継がれていく。