「液果類」が主食——予測が外れた決定的な理由

分析の結果、兵庫県北東部のクマたちは、ドングリがある森であっても、冬眠前の秋には好んで「液果(えきか)類」を食べていることがわかったのです。

液果類とは、アオハダ、ウラジロノキ、タカノツメといった、水分を多く含んだ瑞々しい果実=いわゆるベリー類です。

カキなどの果物と比べると非常に小さな実ですが、兵庫の東側の個体群にとっては、ドングリ以上にこれら液果類が「主食」となっていました。この発見は、今までの出没予測が当たらなかった理由を裏付けるものとなり得ます。

今後はドングリだけでなく、液果類の実り方も予測に組み込むことで、出没予測の精度を高められると期待されています。