(田辺医院・田辺亮介院長)
「一番上の方がインフルエンザA型の陽性、2番目の方がコロナの陽性、3番目の方が両方とも陰性の方」

愛媛県松山市の田辺医院では、去年12月から発熱外来の患者が増えていて、1日20人~30人が受診しているといいます。6日午前中の検査でも発熱患者12人のうち6人が新型コロナ、4人がインフルエンザ陽性と判明しました。

(田辺医院・田辺亮介院長)
「インフルエンザとコロナの見分けが発熱ではつかない」

使用するのは、インフルエンザと新型コロナの感染を同時に調べる抗原検査キット。

年末までは新型コロナの陽性確認がほとんどを占めていたものの、年明け以降はインフルエンザ患者が増えているといいます。

(田辺医院・田辺亮介院長)
「3年流行していないことで集団免疫が落ちているので、よりかかりやすい状況にあると思う」

愛媛県によりますと、今月1日までの1週間に報告された県内の定点医療機関1か所あたりのインフルエンザの患者は1.1人で、流行開始の目安となる1を上回りました。インフルエンザの流行は3シーズンぶり。コロナ禍では初めてです。

では、発熱した場合どうすればいいのでしょうか?

(田辺医院・田辺亮介院長)
「まず自分で検査、キットがあれば自分で検査してみて、その上で相談に来るといいかと思う。インフルエンザには治療薬があるが、使用のタイミングが発症から48時間以内など制限があるので、早めに来た方がいい」

また、田辺医師はインフルエンザのリスクについて、こう警鐘を鳴らします。

「インフルエンザ脳症もあり、危険度でいうと変わらない。どちらも重症化すると危険なので早めの受診が必要かと思う」

例年1月から2月にかけてピークを迎えるインフルエンザ。愛媛県は、新型コロナとの同時流行の恐れがあるとして、手洗い・うがい・定期的な換気や部屋の加湿などの対策を呼びかけています。