■ヒトにあってカエルにない、鎖骨と肋骨…
作ったのはモリアオガエルの骨格標本。研究では、ヒトとカエルの骨の対照表を作って、それぞれの骨の「ある・なし」を調べました。
中西瑠煌斗くん(かえるクン):
「調べた中では、違いは少なかったです。カエルにないのが鎖骨と肋骨です」
魚津水族館では、生き物の調査などを手伝うボランティア「うおすいサポーター」の一員でもある瑠煌斗くん。骨格標本の作り方も水族館で教わったといいます。
魚津水族館 不破光大 学芸員:
「作り方を習ってすぐに作って、作りたいっていう思いから行動に移せる行動力がすばらしいなって思いますね。いきいきとしてやっているので。僕らも忘れそうな気持ちをちゃんと持ってて、勉強になります」
学芸員からの信頼も厚く、瑠煌斗くんには今後、カエルからさらに幅を広げてもらい『魚の解説ガイドもお願いしてみたい』といいます。
母 中西さゆりさん:
「人前で話すのとかすごく苦手で、嫌いだったんですけど、そういうのが少しずつできるようになったり、いろんな方に出会ったりできているので、そういう経験が本人にとってプラスになってくれたらいいなとは思ってます」
父 中西 徹さん:
「山のほうもどんどん開発が進んできているんで、そのうちモリアオガエルがいなくなるんじゃないかと思ってるんで、人間が入り込んで自然が変わっていく様子なんかを学びながら、自然を大事にするような大人になってくれればいいかなと思っています」
瑠煌斗くんのことしの目標は、カエルの泳ぎ方の研究と、珍しいサンショウウオを見つけること。
そして、その先に抱く夢は…。
中西瑠煌斗くん(かえるクン):
「自分で水族館を建てて、そこの学芸員になりたいです。生き物のことをどんどん知ってもらって、守っていきたいです」
今年もカエルとともにぴょんぴょん、成長していきます。