窮地で叩き出した「151キロ」の衝撃

迎えた29日の春季富山県大会の準々決勝、富山東戦。

今大会初先発となったマウンドで前田投手は進化の証を刻みます。

圧巻だったのは4回裏の守備でした。自らの四球や味方の失策が重なり、1点を失いなおも、2死二、三塁のピンチ。

「自分で招いたピンチ、しっかり抑えなきゃという気持ちでギアが上がった」と振り返る通り、ここからエースの血が騒ぎます。

渾身のストレートで「150キロ」を叩き出し球場を沸かせると、1球ボールを挟んだあとの1ボール2ストライクからの投球でした。

さらに加速した白球がミットを叩くと、電光掲示板には「151キロ」の数字が躍りました。

自己最速を更新する一球で空振り三振で窮地を最高の形で切り抜けました。

ベンチに戻ってから最速更新を知らされたという前田投手。「あの2球は自分の中でも手応えがあった」と静かに胸を張りました。