気象庁が最高気温40℃以上になる日の名称を、これまで日本気象協会が使っていた「酷暑日」に決定した。ではその「酷暑日」は2026年の夏も観測されるのだろうか。今年の夏はエルニーニョ現象が発生する確率が高く、通常なら冷夏になりやすい。にもかかわらず暑い夏になる可能性を森田正光気象予報士が解説する。

40℃以上の「酷暑日」は今年も観測される?

――気象庁は夏に高温を記録する年が頻発している状況を受けて、最高気温が40℃以上になる日の名称を決めるアンケートをネット上で実施しました。一般から寄せられた47万8296票のうち、日本気象協会が2022年から使ってきた「酷暑日」が、13の候補の中で最多の20万2954票を集めたことから、4月17日に名称として決定しました。森田さんはどの名称に投票しましたか?

森田 私は結局投票には参加しませんでした。ただ「酷暑日」は、実は私が2007年8月21日にTBSで放送された『イブニング・ファイブ』で提案したことがある名称です。

――2007年というと、今から19年前です。そんなに早く「酷暑日」を考えていたのですか?

森田 というのも、2006年までは、1933年7月25日に山形で観測された40.8Cが最高で、1875年に「東京気象台」による観測が始まって以来、40℃を超える日は12日しかありませんでした。

それが、2007年8月16日に埼玉県の熊谷と岐阜県の多治見で最高を更新する40.9℃が観測され、その年は1年間で7日も40℃以上が観測されたので思いついたのでしょう(笑)。

――「酷暑日」は今年の夏も観測されそうですか。

森田 2023年に夏の平均気温が観測開始以来最高を記録し、30年に1度の猛暑と言われました。ところが、2024年も2025年も過去最高を更新して、3年連続猛暑が続いています。40℃以上の酷暑日はこれまで108回観測されていて、そのうち41回が2023年から2025年の3年間に集中しています。

そして今年の夏は、4年連続で過去最高になるかどうかはわからないものの、やはり平年よりも暑くなることが予想されています。気象庁は6月から8月の平均気温が平年を上回る確率を、北日本と沖縄・奄美で50%、東・西日本で60%と発表しました。「酷暑日」と35℃以上の「猛暑日」は、2023年と同じくらいの日数は観測される可能性があります。