多様な家族の形や結婚の平等について考え、理解を深めてもらおうという催しが愛媛県松山市で開かれました。中では同性カップルが、国による制度整備の重要性について訴えました。

松山市内で開かれたのは、LGBTQなど、社会的にマイノリティとされる人たちへの理解を深めてもらおうという催しで、およそ30人が集まりました。

はじめに、派手な衣裳と化粧姿でパフォーマンスを行う「ドラァグクイーン」のアーティスト、マダム・ボンジュール・ジャンジさんによる、体操のワークショップが行われました。

参加者は、周りの人たちと握手したり、自分の身体を抱きしめる「セルフハグ」などを実践しました。

(マダム・ボンジュール・ジャンジさん)
「まず自分をハグして大事にする。それがあって他者とたたえあうとか、お互いを受け止めるということができるようになっていくんじゃないかな」

(参加者)
「LGBTQとか人と違ってもOKなんだなということを感じました」

催しの中では、同性婚の法制化を求める裁判で原告に加わっているカップルが登壇し、現行の「パートナーシップ」制度では不十分と訴えました。

(田中昭全さん)
「現行法でできる家族の形としては養子縁組がある。一応、戸籍上は一緒にできる。ただ、私が年上なので私が続き柄で親になる。それこそ制度の悪用じゃないか」

これまでに愛媛県内では、松山市と内子町が「ファミリーシップ制度」を導入しているほか、今治市と大洲市が「パートナーシップ制度」を、また宇和島市が、その両方を導入しています。これらは、いずれも自治体がパートナーや家族の関係性を証明するものですが、法律上の結婚とは異なることから、その効力は「相続」や「親権」などには及びません。

(田中昭全さん)
「こういうイベントに来てくれるとすごく嬉しいし、それでちょっとでも知ってもらったらと思う」

(川田有希さん)
「“とりあえずお知り合いになりましょう”と言いたい」

(田中昭全さん)
「私は深刻に考える方だけど、この人(川田さん)はすごい楽天家なので、一緒にお酒飲んだらみんな友達みたいな感じだよね!」

同性婚をめぐる裁判は、これまでに全国で合わせて6件行われていて、このうち5件で、民法や戸籍法の規定についていずれも「違憲」とする高裁判決が言い渡されています。

結婚の平等と、多様な形の家族の実現に向けた活動は続きます。