住宅街で・・・緊急銃猟による駆除

市街地のため銃を使っての駆除が難しいと判断し、当初、市と警察は「箱わな」を設置しました。しかしクマが箱わなの中に入らなかったため、周辺の道路を交通規制した上で午後6時半ごろ緊急銃猟を実施しました。麻酔銃2発を撃ち、その後電気やりで駆除しました。

恵俊彰:
ここは相当慎重にということだったんですか。

岩手大学農学部 山内貴義准教授:
まずはクマを興奮させないことが一番ですね。
興奮状態だと麻酔が効きづらくなるので、11時間くらいずっと一進一退の状態で、安静にしている状態で麻酔に移ったということだと思います。

駆除されたクマは、体長約1.5メートル、体重125キロの大きなオスの個体でした。
山内准教授は、「春は冬眠明けで痩せているはずだが、今回のクマは異例の大きさである」と指摘しています。

恵俊彰:
冬眠などはしていないんですか?

岩手大学農学部 山内貴義准教授:
冬眠はしているはずです。この大きさのクマが冬眠しないとなると毎日何かしら食べなくちゃいけないので、基本的には冬眠していたと思います。
ただこの体重になっているので、おそらく早めに冬眠を明けて、何かしら人間に依存する餌資源を数週間は食べていたんじゃないかなとは思います。
家畜の餌であるとか、収納されている果実のリンゴとか、そういったものを食べたりしたのかもしれません。

恵俊彰:
どのくらいの期間、この市街地にいたんですかね。

岩手大学農学部 山内貴義准教授:
このクマが出てきてからは3日か4日ぐらいみたいなんですけども、おそらく南の方に川があって、その川を伝って森から出てきたんじゃないかと思います。
昨年の秋たくさんの個体が街中に出てきましたけども、実は2023年も街に多く出てきました。
その数年前にも大量出没があったので、おそらく最初に出てきた当初は子グマだったんですけども、体を大きくしてまた街に戻ってきたのかなと。

恵俊彰:
クマは何キロくらいの距離を降りてきているんですか?

岩手大学農学部 山内貴義准教授:
一晩で5キロ、10キロは普通に歩くので、個体によるんですけど、10キロ~20キロくらいは普通に歩いてきます。