Q沖縄で何がしたい何が食べたいですか?
比嘉一貴プロ
「ボーとしたいです(笑)、病んでいるんですかね、ちょっとわからないですけど、、ちょっとゆっくりしたいですね」

まさに全てを出し尽くした、激闘のシーズンを送った、男子ゴルフ比嘉一貴プロ、27歳。メジャー初制覇を含むシーズン4勝、トップ10入り9回。獲得賞金は1億8000万円を超え2位に7000万円近い大差をつける、初の賞金王に。
パーセーブ率1位を獲得するなど安定感抜群のゴルフが光りました。

Q安定感が一つの魅力だと思いますが、今シーズン際立った要因は?
「ショートゲームじゃないですかね、もともとウェッジは好きで得意としていたんですけど、ウェッジショットを強化したので、正直調子が悪くてもそこまで大たたきすることがない。スコアは作っていけた、自分のプレースタイルの強みが行かせたかなというのはもちろん大きい部分なんですけど、それが一年間通してできるのは体の状態は大事なので、そういうところも含めていろんなところで自分の強みを生かせたと思っています」

自身の強みを強化し、さらにシーズンを戦い抜く体づくりに成功したのが躍進の要因だと語ります。

そんな比嘉が中学時代、語っていた好きな言葉は…。

比嘉一貴選手(具志川中学3年)
「好きな言葉ですか。ぶっちぎりですかね」

Q今でもそれは変わらず?
「懐かしいですね。そうですね、ぶっちぎりというのは、すごくポジティブな言葉ですし、競技している上では、そういう気持ちは僕の中ではすごく大事にしていますかね」
Qぶっちぎりのシーズンになった?
「結果そういう終わり方なのかなと思いますけど、やっていてそういう余裕はなかったですし、それで逆転されたときのダメージというかそういうものを考えると怖いものがあったので」

去年6月メジャー初制覇を果たしシーズン前半から賞金ランキンクトップに。しかしそれは味わったことのないプレッシャーとの戦いでした。

比嘉一貴プロ
「思ったよりもトップにいるというのはプレッシャーもありましたし、抜かれたくない、抜かれたら嫌だ、そういう意地も出てきて、それがストレスになって、そういうのが半年間続くわけなんですよ。ごはんが食べられなくなったり体重が減ってしまったり何を食べてもおなかを下してしまったりとか、でもそれってそういう経験をしないと気づけなかったことだと思うので、これから先のゴルフ人生においても非常に大きい経験でした」

来シーズンは海外ツアーに本格参戦する比嘉身長158センチという体で、次は世界に挑みます。

比嘉一貴プロ
「この体は非常に目立つ注目される点だと僕はポジティブに受け止めていますし、僕しか伝えられないことがあると思うので、これをきっかけにいろんな方に勇気や自分もできるんだって気持ちになってくれれば、僕はそれでうれしいです」
「来シーズンは今のスケジュールだと国内の試合に出場できるか微妙なところ、それでも夢だった海外ツアーで活躍していい結果を報告できるように、皆さんに忘れられないようにいい結果を報告できたらと思っています」

さらなる飛躍を誓う2023年、地元沖縄での貴重な休息を終え、比嘉は新たな挑戦に向かいます。