連続ドラマ特有の制約――DITとの連携で築いた撮影体制
こうして参加した連続ドラマの撮影現場は、映画とは異なる環境だった。特にスケジュールのタイトさは顕著で、「最初は少し戸惑いました」と率直に語る。一方で、限られた時間の中で撮り切ることもまたプロフェッショナルの条件だと捉え、「ロケ現場の移動も多くて驚きましたが、撮りこぼしはなかったと思いますし、カット数も落としていないと思います」と振り返る。
今回の画作りを支えたのが、DIT(デジタル・イメージング・テクニシャン)の山口武志さんの存在だ。DITは撮影された映像データをその場で確認し、色味や明るさをデジタル上で調整・管理する役割を担う。撮影現場で仕上がりに近い映像を共有できるため、判断のスピードと精度を高めることができる。
宗さんは、照明によって光を設計し、DITによって質感を仕上げるという役割分担で画を構築していく。「照明でコントロールして、DITで最終的な質感を詰める。このやり方は日本ではまだ多くないと思います」。演出側とも目指す方向性が共有されていたことで、「同じイメージで画作りができたのは大きかった」と語る。
山口さんとは、映画「遠い山なみの光」で初めて組んだ。海外のカメラマンが行う撮影スタイルに準じ、DITが常に現場に入る体制の中での経験が、その後の「#拡散」、そして今回へとつながっている。「“撮影監督を中心に画を作る”という形を実践してきた積み重ねがあった」と信頼を寄せる。














