「光は全て設計する」変わらない信念と撮影現場での手応え
これまで宗さんは「日本一準備が早い照明」と自ら語るほど、事前の設計を重視してきた。あらゆるカメラポジションに対応できるよう光を仕込むスタイルだが、連続ドラマではその準備時間が限られる。「いつも通りのやり方ができない中で、どうするかを考え続けていました」。
その中でも一貫しているのが、「撮影現場の既存の光に頼らない」という考え方だ。「“その場の電気は使わない”というのが基本で、自分たちで光を作る」。色や光量を細かく調整しながら空間を設計する手法は、今回も変わらない。その精度を補完したのがDITの存在であり、「スピード感の中でもトーンを維持できたことは一つの手応えになりました」と話す。
照明技師として培ってきた経験をベースに、撮影監督として画全体を設計する。宗さんが目指してきたスタイルは、「画面の中の光を全てコントロールすること」にある。LED照明の進化やデジタル環境の整備により、その実現性は高まりつつある。
「照明に特化した撮影監督としてやっていきたいという思いがあって、今回はそれが一つ形になったと思います」。連続ドラマという“制約”の中で得た手応えが、宗さんのキャリアにおける次のステップにつながっている。
撮影環境の違いの中でも、今回自らの画作りを維持した宗さん。これまでの経験に基づき、照明設計を起点に映像全体を組み立て、照明と撮影を“横断”するその取り組みが、現在の制作手法の最前線として実践されている。














