「余震よ」

「余震よ」 和合亮一

余震よ その手を止めてはどうか あなたが震えるたびに人々は途方に暮れる 何をそんなに動かしているのだ もう良いではないか 余震よ その手を止めてはどうか もう人々は眠りたい 指を握り合って確かめ合いたい 子どもの髪を静かに撫でてあげたい その手は熊本の大地を守って来た だから人々は待っている 優しいあなたの手のぬくもりを あなたはずっと雄大な阿蘇の山を手のひらにのせてきた 熊本の街や村や城を暮らしを愛を だから祈る 震わすその手を止めて下さい 全ての悲しみを両手で包みこんでください 人々を守ってください