地形図に載る“名もなき道”を再探索

続いては、道マニア歴20年の石井あつこさんからの新情報。再調査したのは、静岡県掛川市にある廃道。番組では2025年3月、現在の地形図には載っていない昭和31年の地形図に載る道が現存しているのか調査に行きました。

しかし、一帯を入念に探索するも痕跡すら見つからず。地元の方いわく、隧道は65年前には崩れていたそうですが、隧道と道の痕跡が全く見つかりませんでした。そこで、ロケ終了後に再度地形図を見直したところ…

(道マニア・石井あつこさん)
「昭和14年、昭和31年、最新の地形図を見比べて、昭和14年の道を歩きたいと思い、ロケの翌日に一人再探索に行ってきた」

昭和14年と31年の地形図を見比べ、隧道の位置は同じでも、そこへ繋がる道の線形が違うことを発見した石井さん。今度は、昭和14年の地形図をもとに再調査したとのこと。

(道マニア・石井あつこさん)
「県道251号のバイパスの橋の袂から探索を開始することにした。階段がついていたので下りてみると小さな沢があり、沢の上流に進んでいったら、推測通り路盤を見つけた」

道の痕跡を示す、当時の路盤を発見した石井さん。昭和14年の地形図に載っていた道だと確信を抱きながら進むと…

(道マニア・石井あつこさん)
「つづら折りを登ったところに、お椀型に窪むような形があって、ここに隧道があったと分かった」

目的の道を見つけ、さらに地形の特徴から隧道があったとされる場所も特定。

(道マニア・石井あつこさん)
「昭和31年の地形図に描かれていた道の一部は、そもそも存在していなかった。地形図のミステイクだったというのが結論」

昭和31年にはすでに隧道は崩落し、その頃には新しい道と隧道が造られていたと、住民の方から確認していた石井さん。

しかし、何かの手違いで本来は新しい隧道へ繋げるべき道が、崩落した隧道に接続するように描かれてしまったため、現場に道は存在しなかったと考察します。