■世界の経済がピンチのなか「日本の“横ばい力”は光る個性」

日比キャスター:
成田さんから明るい兆しをいただけないかと思い、これまで発信されてきた言葉をいろいろ調べてみました。一つ目は、景気回復の鍵として「強欲になる」の言葉を頂戴しました。
成田氏:
これは、その賃上げみたいなことを考えると、賃上げ税制みたいな制度の話がよく出てくるじゃないですか。それと同じぐらい個々の企業とか個人がどう振る舞うか、行動するかっていうのも大事だと思うんです。日本人って全然給料交渉とかしないって言われていて、ある調査だと7割ぐらい日本人の給料交渉したことがないらしいんです。そう考えていくと、みんなもうちょっと強欲になって、ホランさんとか、芸能人の方のように、ガンガンと交渉していくっていう感じがいいんじゃないかと。
ホランキャスター:
確かになかなか、「強欲ではない」とは言えない感じのキャラではあるんですけれども…。どうしてもお金の話を会社にするって気が引けちゃうっていう方って多いと思うんですが、その部分の気持ちは強欲になることで、どうにか克服するっていうことですか?
成田氏:
一人がそういうことを話し始めると周りも話しやすくなるんじゃないかと。そういう機運をみんなで作っていくってことが大事なのかな。
日比キャスター:
そして二つ目のキーワードは「横ばいなら勝ち」。これはどういうことでしょう。

成田氏:
どんよりした空気になってるんですが、世界全体がどんよりしちゃってるんだと思うんですよ。2021年頃で世界経済6%ぐらい成長してたのが、2022年が3%ぐらい。2023年は多分2%ぐらいになるだろうって言われてるんです。なので世界全体がすごく右肩下がりなんです。そう考えると、横ばいなだけで十分勝ててるってことになると思うんです。日本はインフレとか起きても、数%ぐらいの物価上昇しかしなかったですし、GDP成長もずっと横ばいだっていうふうに予測されているんです。そう考えると、これまで日本は全然成長しない横ばいだということが悪いことだって言われてきたが、その日本の「横ばい力」っていうのが、世界の経済のピンチの中ではチャンスになっている、光る個性になっている、ってことが言えるのかなと。なのであまり全てを解決しようとせずに、横ばいぐらいでいったらトントンという感じで、明るく生きていけばいいんじゃないかなと思います。
井上キャスター:
YouTubeの発言よりも柔らかく加工してくださったような、Nスタ用の発言に…
成田氏:
頑張りました。