米中の対立が続く中、アメリカのブリンケン国務長官は、先月30日に就任した中国の秦剛外相と電話で会談したと明らかにしました。

ブリンケン国務長官は1日、自らのツイッターで先月30日に就任した中国の秦剛外相と電話で会談したと投稿し、「米中関係や対話の維持について話し合った」と明らかにしました。

両国の偶発的な衝突を回避するため、意思疎通を続けていくことの重要性を確認したものとみられ、ことしの早い時期のブリンケン長官の中国訪問についても話し合ったものとみられます。

米中をめぐっては深刻な対立が続いていて、先月21日には南シナ海上空でアメリカ軍の偵察機と中国軍の戦闘機がおよそ6メートルの距離にまで異常接近する事態が起きたばかりです。

一方、中国側の発表によりますと、秦剛外相は「中米関係の改善発展を推進することを期待する」と述べたということです。

秦剛外相は直前まで駐米大使をつとめていたことから、ブリンケン国務長官との関係について、「引き続き緊密な関係を維持することを期待する」とも述べています。