“一緒に悩みを解決していく”カウンセリング

2025年に自殺した小中高生は538人に上り、過去最多。動機としては、学業や進路に関する学校問題が最も多くなっています。

アニメ療法を受けたある大学生は進路などに悩みを抱え、2か月ほどで8回アニメ療法を受けたといいます。

アニメ療法を受けた大学生
「イケオジみたいなキャラクターを選ぼうとしてたんですけれども、日程が合わなかったので14歳の男の子みたいなキャラクターに。兄弟みたいな感覚になって話した。カウンセラーさんってなると大人の方になると思うので、かしこまって話さないといけないというプレッシャーがなかった」

弟キャラの「神社の家業を継がないといけない」という話を聞きながら、悩みを相談しあったといいます。

アニメ療法を受けた大学生
「普通の対人のカウンセリングだと、自分の悩みを吐き出すというか、聞いてもらうタイプだと思うんですけど、悩みを一緒に解決に向かうための話ができたのが一番大きかったかなと」

相談相手のことを知って、一緒に悩みを解決していく。

考案者でイタリア人の精神科医である、パントー・フランチェスコさんは、この関係性が“アニメ療法ならでは”と話します。

アニメ療法の考案者 パントー・フランチェスコさん
「カウンセラーは指導者であってプロフェッショナリズムがあり、自己開示はできない。でも人間ってお互い理解した、理解し合った上で信用する。アニメ療法はそのような問題点を乗り越えられるんじゃないかなと思う」

パントーさん自身はイタリアで生まれ育ったものの、周りと馴染めず孤独を感じていました。そんなとき、イタリアのテレビで流れていた日本のアニメが心の支えに。

その後来日し、自身の経験からアニメ療法を思いつきました。

アニメ療法の考案者 パントー・フランチェスコさん
「日本の作品と触れた時、自分の葛藤を表現してくれる描写が多くて、(アニメ療法の)一つの夢としては、既存のキャラクターも招いて、大好きなキャラクターと話せる未来を想像してます」