沖縄県名護市の辺野古沖で船が転覆し、2人が死亡した事故。内閣府沖縄総合事務局はきょう、事故で死亡した船長を海上運送法違反の疑いで刑事告発しました。
記者
「沖縄総合事務局の職員が中城海上保安部へ入っていきます」
沖縄総合事務局は午後、転覆した船「不屈」の金井創船長(当時71)を海上運送法違反の疑いで刑事告発し、海上保安庁は受理しました。
今年3月、沖縄県の名護市辺野古沖で修学旅行中だった同志社国際高校の生徒らが乗る船2隻が転覆し、2年生の武石知華さん(当時17)と金井創船長の2人が死亡しました。
船は「ヘリ基地反対協議会」が運航していて、アメリカ軍の基地移設に反対するいわゆる「抗議船」でした。
武石さんの母親
「ともちゃん、ママ来たよ」
これは事故の3日後、武石さんの母親が引き揚げられた船を撮影した動画です。
武石さんの母親
「どこに引っかかっちゃってたん?怖かったね、ともちゃん」
海上保安庁などによりますと、武石さんは船が転覆してからおよそ1時間後に救助されましたが、その際に、ライフジャケットが船の収納庫に引っ掛かった状態で見つかったということです。
亡くなった武石さんの父親は事故の翌日に初めて娘の遺体と対面したときの思いを次のようにつづっています。
武石さんの父親
「こたつで昼寝をしているときの顔と変わらない。冷たい。司法解剖。手術したこともないのに。開頭、自慢の髪の毛をあんなにも大切にしてたのに。苦しかったろうに。なんで死んでるの。起きなよ知華」
事故が起きてから2か月あまり。一連の事故では、運航していた「ヘリ基地反対協議会」側の対応に不手際があったことも明らかになっています。
関係者によりますと、死亡した武石さんが乗っていた「平和丸」の船長は…
「平和丸」の船長
「金井船長の船で生徒が操縦しているのを見た。金井船長がハンドルを持たせるのを見て自分も持たせた」
捜査関係者によりますと、免許を持っていなくても資格のある人が同乗し、管理下にあれば、操縦は認められるということです。
また、国土交通省はこれまでの高校への調査で、金井船長が学校からの依頼を受け、2023年から3年間で6回にわたって生徒や教員を船に乗せ、謝礼を受け取っていたことを確認したということです。
海上運送法では料金の有無にかかわらず、需要に応じて人を乗せて運航する場合、事業登録を義務づけていますが、金井船長は事業登録を行っていませんでした。
刑事告発を受けて、船を運航していた「ヘリ基地反対協議会」の仲村善幸共同代表は、「事実関係の究明やご遺族や学校への謝罪もお願いしているところですので、そういったことをしっかりしていきたい。捜査に引き続き協力していきたい」とコメントしています。
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