今でも思い出す沿岸被災地の球場

嶋基宏さん:「いろいろなとこに行かしていただいて、どうなってるのかなって思うことはよくあります。丘の上の平成の森野球場かな。たまにイーグルス2軍が試合してると思うんですけども、あそこに何度か野球教室とかで行ったことがあって、今どうなってるのかなっていう。でもあの球場、立派になってると思うんですよね」

30年以上前にオープンし、改修を重ねてきた南三陸町の平成の森しおかぜ球場です。

楽天イーグルスと連携し、2軍戦や野球教室を継続的に開催。震災後も地域に活気を与えてきました。

館長を務めてきた菅原弘さん。震災翌年に行われた楽天の試合を鮮明に覚えていました。

南三陸町 平成の森 元館長・菅原弘さん:
「サッカー場を周り一周するぐらい人が来てましてね、車を置くところもないんです。一番怖いのは、ファールボールが車に当たって弁償しろって言われるのがあったんですけど、そういう思い出があります」

「ここは全体的に仮設だったんですよ」

仮設住宅が立ち並んだグラウンド。

2012年の夏、球場では楽天が2軍戦を開催。町民が集いました。

スポーツを通じた復興。プロ球団と地域の輪が再生へと向かう南三陸の人々を後押ししてきました。

南三陸町平成の森 元館長・菅原弘さん:
「つらい思いされた方もいるし、亡くなった方もいるし、なかなか口には言えないところもある、その当時は。人の、地域のつながり。人がいっぱい集まるということ自体に、とにかくやる気が出るというか、活気が出るっていうか、励みになるということです」

嶋基宏さん:「 そういう子どもたちの声であったり、手紙をいただいたりとか、そういうことで自分たちが何ができない、何が自分たちにできるかっていうことを選手で話し合ったり、いろいろ考えてからもう15年が経つので、その子たちが今はもう二十歳を過ぎて、今どうなっているのか、そういう思いもあります」