今月、北朝鮮の無人機が韓国ソウルの上空に侵入した事件をめぐって、尹錫悦大統領は「圧倒的に優越した戦争の準備をしなければならない」と強硬な姿勢を示しました。

今月26日、北朝鮮の無人機5機が韓国の領空に侵入し、ソウルなどの首都圏を飛行しましたが、韓国軍は撃墜に失敗し、対応への批判が高まっています。

こうした中、韓国大統領府によりますと、尹錫悦大統領は29日、国防省傘下の研究所を訪問した際、「確実に懲らしめることや報復だけが自由への攻撃と挑発を抑制できる」と発言。

そのうえで、「平和を得るためには圧倒的に優越した戦争の準備をしなければならない」として、軍の戦力増強計画を全体的に見直す必要性に言及したということです。

韓国では27日と28日にも北朝鮮の無人機が侵入した可能性があるとして、攻撃ヘリや戦闘機が緊急発進しましたが、鳥の群れや風船だったという騒ぎも起きています。