子どもたちが深い眠りに付く中、約10分で沈没 最新調査で見えた“2つの致命傷”

調査チーム
「右側の大きめの穴、見えますか。外板がめくれてる」

内側から外側に向かって、大きくめくれ上がる船の外板。同じ場所には、円柱状の長い柱も。

さらに…

勝野遊 調査員
「(魚雷を)受けた痕ではないかな」

ギザギザに壊れた大きな穴も見つかった。

そして今回、現場で得られたデータにより、現在の対馬丸の姿を3Dモデルとして再現することができた。

船首側の穴は、外板がめくれあがっていた。横幅は、約10メートル、縦は約7メートルにも及ぶ。同じ場所にあった柱は、倒れたマストだったことが明らかになった。

勝野遊 調査員
「おそらく(魚雷が)当たって中で爆発したときの痕ではないかなと推測されます。外板が外に向いているのではないかと」

もう一つ穴は、船尾側にあった。
映像でも確認できたギザギザした形の穴だ。大きさは船首側と同程度だった。

子どもたちが深い眠りについていた夜中に10分ほどで沈没したという対馬丸。この2つの穴が致命傷になったとみられる。

さらに対馬丸は、船首側が左に少し傾き、全形を留めたまま沈んでいることもわかった。
その方角は、奇しくも子どもたちが目指していた九州を向いていたのだ。

3D画像の解析結果をもとに再現するとこうだ。

対馬丸は、アメリカ軍の魚雷を左舷の船首側と船尾側に被弾。それによって空いた穴から海水が流れ込み、浮力を失った船は多くの子どもたちとともに、海底870メートルの海に沈んでいった。