アルミ価格高騰と深刻な供給不足、長期化へ

アルミの価格は、「LME(ロンドン金属取引所)価格 + ジャパンプレミアム(日本向け上乗せ価格)」と 為替レートで決まりますが、今回のアルミ精錬所の攻撃によって、アルミ価格はさらに上昇し歴史的な高騰が続くと考えられます。

ホクセイ金属・冨田昇太郎社長
「LMEとジャパンプレミアムと為替レート、今これ全部上がっているというのが一番のポイントなんです。今回の爆撃によって、アルミの供給が減少する可能性がることからLMEの価格が高騰し、またアルミが日本で今後不足する可能性があるとアルミ大手プロデューサー(精錬会社)が考えてジャパンプレミアムが高騰、そして為替も円安傾向。これを全部足して掛け算していくとアルミ価格は一気にあがっていきます。そしてその価格を使ったアルミの製品全部が影響を受けてしまう」

冨田社長は、アルミ精錬所の被害の規模などは発表されていないため、今後の生産量や出荷にどれほど影響するかはわからないとしながらも、今回の影響は長期化するとみています。

ホクセイ金属 冨田昇太郎社長
「被害の状況にも当然よると思いますけども、(アルミ精錬所の)被害の修復にはかなりの時間がかかるんじゃないかなと。すぐそれをバックアップできるとも限りませんので、マーケットは恐らく高止まりしてしまう可能性が十分考えられます」

事実上、ホルムズ海峡が封鎖されていることによる物流の問題もあり、たとえ在庫があっても運び出せないという状況もあります。

ホクセイ金属・冨田昇太郎社長
「アルミ精錬所の被害によって、物自体が供給できないという問題と、仮に物ができてもホルムズ海峡で通せんぼされてしまい日本まで到着しないこと、両方でシャットダウンされてしまう可能性があるということが海外依存の問題点」

そして、このコスト増は最終的に消費者に跳ね返ります。自動車部品、アルミ建材、飲料用のアルミ缶、さらには菓子や薬の包装に至るまで、私たちの身の回りにあるあらゆる製品の価格が上昇する可能性があります。