数字で伝える放射能の影響

原発周辺の町では多くの住民が避難を余儀なくされたが、少しづつ避難指示が解除され、復興拠点を中心に新たな町作りが進められている。

難波教授ら福島大学の研究チームは自然環境の線量調査について、住民や自治体関係者などへの報告会を重ねてきた。

福島大学 環境放射能研究所 難波謙二所長
「林業や水産業やレクリエーション(行楽目的)の方々の関心に応えるような発表ができれば良いかと思っています」            

生き物への影響について、科学的裏付けをとった数字を示して、正確に知ってほしいという思いがある。

参加者の中には帰還希望者のサポートをしている人も。

帰還希望者をサポート 松永妃都美さん
「環境に対する不安が多くあるので、数字を元に話をしている。環境と健康影響は放射線に関しては切り離せない。大変、勉強になりました」

難波教授が向かったのは、南相馬市高倉の民有林。帰還困難区域に近いが、立ち入りは制限されていない。

地元のキノコ採り名人、高橋信百合区長の協力を得て、野生のキノコの線量を調べる。

南相馬・高倉区長 高橋信百合さん
「有名なキノコばっかり出る。シメジや松茸…」

原発事故で広がった放射性物質のうちセシウム137は、体内に入ると筋肉に集まりやすい。半減期が30年と長く、影響も長期化する。