京都府京丹後市で長らく使われていなかった「廃墟タワー」が新たに生まれ変わりました。

 京都府北部の京丹後市にある道の駅「丹後王国・食のみやこ」に3月20日、オープンした複合遊具エリア。大型のトランポリン遊具や滑り台などがあり、オープン早々、多くの子どもたちで賑わっていました。

(訪れた子どもたち)
 「めちゃくちゃ楽しかった」
 「また来たい」
(女性)
 「まさかこんな…子どもたちが喜ぶ施設に生まれ変わって、誰も寄り付かなかったこの土地が、賑やかな声でいきいきとよみがえってうれしい」

 かつては誰も寄り付かなかったというこの場所。もともと「あるもの」が建っていたのです。それは…

 錆びた鉄骨がむき出しになった、高さ30mほどの「丹後王国タワー」です。

 1998年に観光の目玉として総工費約2億円をかけ、合併前の旧弥栄町が建設。外壁にガラスや木材を使った独特なデザインでしたが、完成からわずか6年後の2004年、日本列島を直撃した「台風23号」の暴風雨で、壁面のガラスや木材が吹き飛ばされてしまったのです。その後、タワーは荒れた状態のまま廃墟化しました。

 2015年、MBSの記者が、タワーを管理する市の担当者同行のもと取材した際には…

 (市担当者)「ここが入口なのですが、サビがまわっていてドアが開くかどうかわからない」

 大人2人がかりで、ようやく扉が開きました。壁がはがれ、中は荒れ果てた状態でした。

 誰にも活用されないまま、ただそこに建っている“だけ”だった「廃墟タワー」。

 2022年、ようやく市が撤去に乗り出しました。撤去にかかった費用は約9000万円。さらに子育て世代などの意見も取り入れ、約4億6000万円をかけ、この施設を整備しました。

 (京丹後市 中山泰市長)「子どもたちの笑顔・元気であふれるような場所になるよう、しっかり運営していきたい」

 廃墟タワーの跡地に響く子どもたちの声。憩いの場として「再出発」です。