60年近く連れ添った妻が夫に殺害された事件。大阪地裁は執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。

 判決によりますと岩田源一被告(87)は去年10月、大阪府八尾市の自宅で認知症だった妻・正子さん(81)の首をズボンで絞めつけるなどして殺害しました。

 これまでの裁判で岩田被告は起訴内容を認め、強い精神的負担や介護で「いっぱいいっぱいになった。もうこれで終わりにしたいと思った」などと述べていました。

 3月17日の判決で、大阪地裁は「長年連れ添った夫に殺された被害者の心情を思うとまことに痛ましい犯行」とした上で、被告は「精神的に追い込まれた状態にあった」などとして拘禁刑3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。

 裁判長が「正子さんがいない日々の中でご自身の罪と向き合いながら人生をまっとうしてもらいたい」と説諭すると、岩田被告は小さくうなずいていました。