値上げが映し出す“ニッポンのいま”
では、なぜ値上げするのでしょうか。理由をみると、この国の40年間の変化と今の姿が見えてきます。
まずは物価高。長年のデフレを抜けてエネルギーや資材はこの数年で2割以上、上がりました。
次に、定期券を買う人の減少です。コロナでリモートワークが普及し、以前より2割減ったままです。

そしてもうひとつの理由が、人口減少を背景とする「赤字路線の拡大」です。一日の平均乗客数が2000人未満の路線が、東北地方で特に目立っています。
津軽線のとある区間は1日に58人しか利用しておらず、100円稼ぐのに1万円以上かかる状況だといいます。
そして、設備の老朽化も値上げの理由にあげられます。線路や橋・トンネルの改修が必要なのに加えて、JR側は激甚化する災害に対応するためにも、値上げの必要性を訴えています。

2026年になって大規模停電や架線トラブルが相次いでいますが、JR東日本の 喜㔟陽一 社長は「値上げする以上、安全レベルをさらに高めていく決意」と話しています。














