ロシアに越境攻撃…訪問はアメリカへの弁明のため?


ーー3つ目の理由は、越境攻撃の弁明だと。12月5日、国境から数百キロ離れたロシア2州の空軍基地で爆発がありました。この爆発について、ウクライナの攻撃ではないかと言われています。これについてアメリカはどのような立ち位置でしょうか?
「まず、自衛のための武器を供与しているわけであって、越境攻撃のためではないというのが公式な理由です。ウクライナ軍の幹部はホワイトハウス高官に対してウクライナ軍がやったということを認めている。そして、ゼレンスキー大統領がこのように言う理由は、今後どうなるのか、越境攻撃をすることによってロシア軍の大規模空爆を抑えることができる。実は越境攻撃は1回目じゃないんですね。2月以降、かなり国境際にウクライナ軍の兵士がやったような攻撃・戦闘があります。今後どうなっていくのかっていうことをアメリカ軍やホワイトハウスが否定していますから、ゼレンスキー大統領は直接話をして、越境攻撃の継続的な理由を言うのではないかなと私は予想しています」

ーー越境攻撃に関してはその後プーチン大統領が核の使用をちらつかせるような態度もありましたが?
「バイデン大統領にとってもゼレンスキー大統領が今来た方がメリットあるんですね。つまり自分の政策を支援してきましたので、さらに後押ししたい。これは自由と民主主義を守る戦いにしたい。一方で、アメリカ国民のためだと今後続けない方がいいという世論があります。そこを抑えたい。ですからゼレンスキー大統領にも来てほしいという意味合いが私もあると思います。プーチン氏の思惑で言うと、おそらく予想していたでしょうね、バイデンさんがアメリカに行くということに関して。次の一手を狙うために何を考えてるかというのがポイントなんですけど、プーチン氏も後にも引けないので、継続するしかないということだと思います」