国は「沈船の戦争遺骨」を収容しない
その切実な願いを託されたのが、水中探検家・伊左治佳孝さんのチームです。国は、海に沈んだ艦船内の遺骨について「技術的・安全面での制約」などを理由に、原則として収容を行っていません(※)が、伊左治さんたちはクラウドファンディングで費用を募り、今回の調査に臨みました。
(※)厚生労働省は沈没した艦船の遺骨収集について「技術面・安全面の制約があることから、遺骨の尊厳が損なわれている場合に技術面・安全面の検討を行った上で可能な場合に収容を実施することとする」としている。(2020年8月「沈没した艦船の遺骨収集についての基本的な考え方」)
水中探検家 伊左治佳孝さん:
「初日は一番可能性が高い所からあたっていこうと」「海図上と同じ場所にあれば、水深45メートルであれば、ある程度、船体も残っている可能性がある」
81年前の3月1日。宮古島の港に到着した敷設艇「燕」と輸送船団は、米軍機の猛攻を受けました。敵の攻撃をかわし、沖合へ逃れようとしますが、無数の敵機を前に力尽き、夕刻頃、池間島と伊良部島の間の海底へと沈みました。
目指すのは、海図に沈没した船のマークが記されている、水深およそ45メートルのエリアです。
「入ります、3、2、1」
現場は潮の流れが速く、大型船も通る航路にあたるため、潜水できる時間はごくわずかです。薄暗い海の底を懸命に探しますが…調査で船体を特定することはできませんでした。














