「鬼現象が最初に起きたのは、いつのことか覚えていますか?」

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この日は、直前に候補になっていたグループホームに入居を断られ、その後の担当刑務官との面談もうまくいかず、腹を立てていた。

A受刑者(60代)
「悔しくて涙がぽろっと出て来たよ。悔し涙。それほどひどかったんだ」

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北海道医療大学 橋本菊次郎 教授
「今腹が立っていると思うが、こういうことは今までもあった?」

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A受刑者
「あるなんてもんじゃないよ。1回や2回じゃない。精神が悪化しちゃって、ニョキッとする。鬼みたいな。昔それで犯罪すれすれのところまで行っちゃったんですよ。包丁握って、グループホームのパートのおばさんを刺してやろうと思って。あまりにもひどいこと言うから『いい加減にしろ、ちょっと来い』と言って。それで警察沙汰になった」

研究チームはこのやりとりに、A受刑者が犯罪を繰り返してしまう理由があるのではないかと考えた。

北海道医療大学 向谷地生良 特任教授
「鬼になるということは時々やってくるのですか?」

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A受刑者
「発作的に。急に頭に血が上るの。カーッと来たら止まらなくなる」

北海道医療大学 向谷地生良 特任教授
「鬼現象が最初に起きたのは、いつのことか覚えていますか?」

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A受刑者
「中学か高校くらい。同級生があまりにも自分を馬鹿にするので、相手の足をもって振り回した。貧困、いじめられっ子、父親からの暴力。性的虐待もあった。そしてこんなふうになった。だから煩わしいんですよ、人間関係が」