5年前、金沢西高校の野球部員だった男子生徒がボールを拾おうとして川へ転落し亡くなった事故で、石川県は23日、一部賠償を命じる判決に対し控訴しないことを決めました。

この事故は2017年11月、金沢西高校の野球部員だった当時1年生の松平航汰さんが、グラウンド近くの川に落ちたボールを拾おうとしたところ、足を滑らせ転落し、死亡したものです。


遺族は当時の監督ら教員3人が適切な指導を怠ったとして、石川県に対し5400万円余りの損害賠償を求めていて、今月9日、金沢地裁は県に対し2300万円余りの損害賠償を命じました。

石川県は23日、「県に注意義務違反があったとされたことについて深く反省し、心からお詫び申し上げます」として、損害賠償の支払いを命じた判決を受け入れ控訴しない方針を示しました。

遺族側も控訴の意向がないことから、判決が確定する見通しです。